オオムラサキはとても美しく大きい種類の蝶ですので、ぜひとも雄々しく羽ばたく姿を見たいと思う方は多いと思います。
今回ご紹介するのは、オオムラサキの羽化の時期です。
羽化をする時期を把握しておけば自然に生きるオオムラサキを見に行くことも出来ますし、飼育している方にとっては念願の羽化を間近で見ることも出来るでしょう。
オオムラサキの羽化をする時期はいつ?
オオムラサキはとても日本の四季に影響を受けて成長をする種類です。
暖かい7月ごろにオオムラサキの幼虫は卵から孵化をし、11月中旬の寒くなってきた時期に4度目の脱皮(4齢幼虫)をして冬を越す準備をします。
そして、4月の暖かい春の陽気を感じると幼虫たちは目を覚まして活動を再開します。
活動を再開するとすぐに5度目の脱皮(5齢幼虫)をし、食欲が旺盛になります。
5齢幼は蛹(サナギ)になる準備をするために口から吐いた糸で台座を作ります。
その間にまた脱皮をして6齢幼虫となります。
6齢幼虫になるころには6月の梅雨の時期に入ります。
6齢幼虫になってから25日ほど経つと幼虫は頭を下に向けていよいよ蛹になる準備(前蛹)が整います。
そして、前蛹の状態で脱皮をして完全な蛹へと成長していきます。
余談ですが、オスとメスで蛹になるまでの期間が違い、オスの方がメスよりも早く蛹になります。
メスの方がなぜ蛹になるのが遅いのかというと、成虫になった時に卵を産むためだからです。
蛹になってから15日ほど経つと背中が割れて羽化が始まります。
早い個体ですと6月の下旬ごろから成虫を見かけることもあります。
早い時期にオオムラサキの成虫を見かけたら、それはオスである可能性が高いので美しい紫色の羽を目にすることができるでしょう。
まとめ
オオムラサキは自然環境や四季にとても影響される蝶ということが分かったと思います。
羽化の時期は大体6月下旬から7月初頭になりますが、季節外れの寒暖差で前後する可能性がありますので、良く天候などを調べた上でオオムラサキを探しに行ったり、羽化を観察してみてください。