キアゲハの幼虫はエサをモリモリ食べて成長していくので、その様子を観察するのは興味深いものがありますよね。
しかし、元気で動いていた幼虫が突然動かなくなったら心配になるでしょう。
動かない原因が何なのかを正しく判断して、適切な対策を講じたり見守ることが大切になります。
ここでは、キアゲハの幼虫が動かなくなる原因と対策についていくつかご紹介します。
キアゲハの幼虫が動かない原因は?対策はあるの?
幼虫が動かなくなる原因はいくつかあるようです。
単に体を動かさず『眠』という状態である時なら心配はいりませんし、通常5回程度行う脱皮前にもまる1日以上動かない状態に入るのが普通なのだそうです。
この時の幼虫は動きませんが、ちゃんと脱皮の準備をしています。
無理やり動かしたりするとかえってダメージになりますので、正しい判断をして慎重に観察しておくのがいいでしょう。
また、幼虫の最終段階まで成長して蛹になる直前になると、下痢状の糞をしたり、蛹になる場所を探してあちこち動き回るようになるといわれますが、その後は体を糸で固定して前蛹という動かない状態に入りますので、この時もそのまま様子を見ればいいでしょう。
しかし、動かなくなった原因が他にある場合は要注意です。
夏に日差しが強すぎて体温が上昇するのを防ぐため、体を上向きに立てて日光に当たる部分をなるべく狭くした状態でじっとしていることもあるのだとか。
その場合には速やかに直射日光が当たらない場所へ移動してやることが必要です。
また、農薬が残留しているエサを食べた場合なども動かなくなりますが、こうなってしまうと最悪の事態はまぬがれません。
動かなくなった原因をきちんと把握し、適切な予防と対策を講じることがとても大切になりますね。
まとめ
幼虫が動かなくなる原因の大半は、脱皮や蛹になる準備期間に入ったことであるようです。
この場合は、むやみに触ったりしないで様子を見ておくことが大切でしょう。
しかし、あきらかに病気であったりエサに残留する農薬が原因の場合は、他の幼虫から隔離する対応などが必要になりますね。
幼虫の生態をきちんと把握して、日頃からの観察を継続することを心がけましょう。