アゲハチョウは何度も脱皮を繰り返して成虫になります。
しかし、毎回脱皮がうまくいくというわけではありません。
そんなとき私たちはどうしたらいいのでしょうか。
アゲハチョウが脱皮に失敗する原因と対処法を知っておこう
アゲハチョウは卵の頃から数えて全部で5回脱皮をして美しい成虫になります。
この脱皮なのですが、他の昆虫同様やはり失敗してしまうことも少なくないようです。
成虫になるまでの脱皮の回数が多い事も失敗の原因のひとつではないでしょうか。
もしも脱皮に失敗しても運のいい幼虫ならば次以降の脱皮で成功すれば順調に成長していき、無事サナギになって羽化に成功できるかもしれません。
しかし脱皮に失敗してしまうと、天敵の鳥などに狙われやすくなってしまいます。
脱皮に失敗したアゲハチョウの幼虫を見かけ、どうしても心配だったら成虫になるまで保護して育ててあげてください。
その際は柔らかい洗濯ネットなどで簡単な飼育場所を作り、幼虫のエサになるレモンやキンカンなどの葉っぱをたくさん入れてあげます。
さらに、サナギになるときに必要な場所の確保として割り箸や割り箸程度の木の枝などを入れてあげると良いです。
アゲハ蝶の幼虫はサナギになる前に体の中の水分をなくすためにユルいフンをするので、見逃さずに掃除してあげましょう。
サナギになると次には最後の脱皮である羽化が待っています。
羽を広げることができず羽化に失敗してしまうと残念ながら飛ぶことはできません。
また失敗する原因として寄生虫によってやられてしまい羽化に耐えられる力が無いということも考えられます。
どちらの場合も、羽化は失敗に終ってしまいます。
羽化の失敗後にかわいそうで見ていられないという場合は、エサをあげて最後まで面倒をみてあげましょう。
スポーツドリンクを水で薄めたものや砂糖を水で薄めたものをティッシュに染み込ませ口元へ持っていき吸わせてあげてください。
そこから10日くらいは生きてくれたという例もあります。
まとめ
アゲハチョウの脱皮の失敗の原因には寄生虫が関係しているようです。
アゲハチョウはもともと寄生されやすいとも言われています。
本当は助けるのか助けないのかどっちがいいのかわかりませんが、脱皮や羽化に失敗したアゲハチョウを放っておけなければ、保護してあげてください。