可愛らしく飛ぶモンシロチョウですが、成長の過程で、脱皮をすることは、皆さんご存知ですよね。
しかし、モンシロチョウも脱皮に失敗することがあるのです。
どうしたら、脱皮に失敗して、もし、失敗してしまうと、モンシロチョウはどうなってしまうのでしょうか。
モンシロチョウも脱皮に失敗することがある!?
モンシロチョウの幼虫には、骨がありません。
では、どうやって体を支えているのかというと、体の外側にある、硬い皮で支えているのです。
しかし、この皮は、伸縮することが出来ません。
幼虫が成長して、大きくなっていきたいのに、硬い皮が伸びないために、大きく成長することが出来ないのです。
そのため、モンシロチョウの幼虫は、脱皮をして、さらに大きな硬い皮を作るのです。
モンシロチョウの幼虫は、4回脱皮をすると言われます。
孵化したときは約4mm、1回目の脱皮で約7mmになります。
2回目3回目と、約11mm、約18mmと大きく成長していき、4回目の脱皮で約27mmにまで成長していきます。
順調に成長と脱皮を繰り返していくと、このように大きくなっていきますが、時には、脱皮に失敗することもあるそうです。
脱皮が失敗する原因は、幼虫が脱皮の準備をしている時に、不用意に動かしてしまうことが最も多いようです。
脱皮の準備とは、幼虫の頭部の後ろがくびれてきて、動かない状態になっています。
また、外側の皮を脱ぐために、糸をたくさん吐いて、下に台座を作ります。
この状態になっているときに、動かしてしまうと、皮がうまく脱ぐことが出来ずに、脱皮に失敗してしまう。ということです。
脱皮に失敗してしまった幼虫は、どうなってしまうのかと言うと、悲しく、残念ですが、命を落としてしまうことになるのです。
まとめ
モンシロチョウは、成虫になると、可愛らしく花の周りを飛んでいますね。
しかし、そこまで成長するために、何度も危険な脱皮を繰り返し、成長していきます。
何気なく見ているモンシロチョウですが、懸命に生きているのですね。
仮に、モンシロチョウを飼育する機会があったら、脱皮の様子を観察し、無事に脱皮が成功するようにそっとしておいてあげましょう。