最近、ペットとして蚕を飼う方が増えています。
場所をとらないし、食料は桑の葉だけです。
卵から孵化させても、3週間もあれば蛹に成長します。
脱皮の様子や繭をつくる様子、なにより愛らしい顔が人気です。
蚕の卵!孵化しない理由は?
カイコの卵には休眠中と非休眠卵があります。
カイコの卵は色で見分ける事ができます。
休眠中の卵は黒い色をしています。
休眠中の卵は翌年の春に孵化します。
これは、農家が養蚕と農業の兼業をしているためで、農家の蚕時期に合わせて蚕種を配布するために卵に休眠の処置を施しています。
産卵から2日後に、低温処置をします。
眠らせた卵を目覚めさせる時には、希塩酸に浸す浸産処置をします。
非休眠卵は黄色い色をしています。
排卵した年に孵化します。
養蚕農家は蚕の飼育にあたり、普通は休眠卵を購入して孵化させます。
農家は遺伝的な問題を回避するために休眠卵を購入します。
蚕の産卵は普通3日間かけて行われます。
分泌液とともに産卵された卵は産卵場所にくっついています。
分泌液が糊の役目をしています。
通常の場合、産卵数は500個から700個です。
蚕の卵が孵化しない場合は黒い色の休眠卵かも知れません。
そもそも細胞卵ではない可能性もあります。
その場合はいくら待っても孵化しません。
黄色い色の卵は3週間ほどで孵化します。
また卵を孵化させる条件に温度と湿度、光線があります。
温度は25度、湿度は75%から80%温度や湿度を適温にして保護することを催青と言います。
卵が孵化する3~4日前に青い点が生じ、1〜2日前に卵全体が青くなります。
はじめの青い点が頭蓋です、その後皮膚も着色するので、卵全体が青い色になります。
ここまで来ると孵化間近です。
まとめ
蚕をペットとして飼育する場合は産卵数に注意して下さい。
野外の昆虫は自然淘汰される事もあり、産卵数が非常に多いのです。
全てを育てる訳にはいかないと思います。
卵のうちに飼育頭数を決めましょう。
また卵が孵ったあとは5回の脱皮を繰り返しますが、脱皮の回数が進むにつれて、桑の葉もたくさん食べます。
蚕の飼育は桑の葉を手に入れる方法を考えておいてからですね。