今回ご紹介するのは、オナガアゲハの幼虫の見分け方についてです。
アゲハチョウと聞けばたくさんの種類がおり、ポピュラーなクロアゲハや白い模様が綺麗なナミアゲハなどがいます。
成虫になった姿は見分けがついても幼虫時はすべて同じように見えてしまう種類もいます。
今回はオナガアゲハの幼虫の特徴を理解し、他のアゲハチョウ科の幼虫との違いについて調べてみました。
オナガアゲハの幼虫の特徴と似ているアゲハチョウの見分け方は何を見ればいいの?
オナガアゲハの幼虫は生まれてすぐは黒っぽい見た目をしています。
これと良く似ているのはクロアゲハで、こちらも生まれてすぐの姿は黒っぽいです。
違いは模様にあります。
クロアゲハの幼虫は白い網目状の模様が腹部から背中までありますが、オナガアゲハの幼虫は背中まで白い網目がありません。
生まれて間もない時期で体長も小さいので注視しないと違いに気付きにくいです。
あとはナミアゲハやカラスアゲハの幼虫とも少し似ていますが、体色が褐色なのでオナガアゲハの黒褐色に比べると分かりやすいです。
比べる対象がいない場合は尾端を見れば一目瞭然です。
他のアゲハチョウ科の幼虫は尾端に突起がありますが、オナガアゲハの幼虫には突起がありません。
3齢幼虫まではこれで見分けがつくと思いますが、蛹になる前の終齢幼虫になると体色が緑色になり他のアゲハチョウ科と見分けが難しくなります。
オナガアゲハの終齢幼虫を見分け方は、背中で交差している模様の色が黒や茶褐色をしているので、それを見分けることです。
ですが、モンキアゲハというアゲハチョウ科の幼虫にも似たような模様が背中にあります。
良くみると模様が交差していないので見分けることができますが、知識がないと見逃してしまいます。
そんな時は顔部分の模様を見てください。
オナガアゲハの幼虫は顔周りの模様が黒っぽいのに対し、モンキアゲハは顔周りがほとんど緑色なので見比べるとすぐに分かります。
幼虫ではありませんが、蛹の時はオナガアゲハが緑色に対し、モンキアゲハは茶色なので幼虫以外でも見分けることが可能です。
まとめ
もしオナガアゲハの幼虫を採集しに行く時や見分けようと思った時は、生まれたての状態であれば尾端の突起物の有無を確認し、終齢幼虫あたりなら背中と顔の模様を見て判断できますので、機会があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。