ミヤマカラスアゲハは、青緑色のビロードのような美しい光沢の翅が特徴の大変人気のあるチョウの一種です。
黒いアゲハチョウにも色々な種類があり、一見カラスアゲハと見間違うこともありますが、翅の色彩などに違いがあるそうです。
ここでは、ミヤマカラスアゲハの飼育方法や幼虫の食草などについてご紹介します。
ミヤマカラスアゲハの飼育方法は?
発泡スチロールやプラスチック製のケースなどに食草を敷いての飼育や、ガラス製の水槽などを利用することも可能です。
網状の蓋をしておけば、通気性も確保できますし天敵から守ることもできますね。
食欲旺盛ですので、食草を絶やさないことが大切でしょう。
食草であるキハダやカラスザンショウ、ハマセンダンは背丈のある木ですので、自由に収穫してかまわないものであるなら、冷蔵庫で保存しておくという手もあるでしょう。
また、夏場の飼育になりますので、温度管理や衛生面に十分配慮することも重要です。
良く食べる分だけ糞の量も多いですので、新聞紙などを敷いてこまめに交換してやるといいですね。
室内でケースに入れて飼育した場合、高温多湿が続けばウイルスの発生の可能性も高くなり全滅の恐れもあります。
被害を大きくしないために、一つのケースに入れる幼虫の数をなるべく控えめにしておくことなどをオススメします。
ミヤマカラスアゲハの食草とは?
ミヤマカラスアゲハの食草は、ミカン科の落葉高木であるキハダやカラスザンショウ、ハマセンダンなのだそうです。
樹高はいずれも15m前後で、葉枝の先に一枚とその下に左右対称で数対の葉が生える(奇数羽状複葉で対生)という特徴があります。
キハダは樹皮を乾燥させたものは生薬のオオバク(黄檗)として有名なほか、染料の材料としての需要もあるそうです。
カラスザンショウは、河原や伐採跡地などに最初に生えてくる先駆植物といわれます。
食草となる葉は長さが80cmにもなるそうです。
ハマセンダンはその名の通り海岸近くに生育することが多い雌雄異株の木で、20~30cmの細長い葉と小さく密集した白い花を多数つけるという特徴があります。
まとめ
ミヤマカラスアゲハの幼虫は非常に食欲旺盛なため、一度にあまり多くの幼虫を飼育すると、食草があっという間に足りなくなる事態になるかもしれません。
また、夏場の飼育になりますので、温度や湿度、衛生面には十分注意しないと、ウィルスなどの被害に遭いやすくなります。
適度な温度管理のできる環境を作ることが必要になりますね。