カラスアゲハにとって蛹から羽化、いわゆる成虫である蝶になるまでの過程が大人になる段階です。
私たち人間でいうと子供から大人になる期間であると言えますが、蝶は卵から幼虫になり蛹の期間を経て羽化していきます。
どの程度の期間が必要なのでしょうか?
今回は成長過程の中でも蛹や羽化までの期間についてご紹介したいと思います。
カラスアゲハの蛹の期間は?
カラスアゲハをはじめ、すべての蝶に言えることではありますが、蛹の期間がとても重要です。
なぜなら立派な蝶になるための準備をする期間だからです。
幼虫はしっかり葉っぱから栄養を摂取し蓄え基盤を作り、成虫になるために蛹となりゆっくり羽を作っていきます。
気になる期間についてですが、カラスアゲハの幼虫が糸で体を固定した状態が前蛹といわれる状態です。
この状態から蛹になるまで丸1日程度かかります。
その後蛹となり、羽化するまでに10日~2週間程度かかります。
個体差や気象状況によって若干差異が出てくるかと思いますが、目安として思っていただければと思います。
カラスアゲハの蛹の羽化は?
蛹の状態では中はドロドロの状態で蝶になる準備をしていますが、羽化が近づくと蝶の形になっていきます。
蛹の期間を終えていよいよ成虫になる時ですが、羽化前には黒く蛹が変色します。
これは、中にいるカラスアゲハの特徴である綺麗な黒い羽が透けて見えてきているためです。
なお、羽化のタイミングは日照時間にも影響しているようです。
季節が冬の場合は、蛹の状態で越冬します。
冬の寒さを蛹の状態で耐えた後、ようやく羽化します。
羽化する前には黒く変色してきますので、そのタイミングをとらえなかなか見る機会がない羽化のタイミングを逃さないようにしましょう。
まとめ
卵や幼虫の姿からはあの美しいカラスアゲハの姿になることは全く想像が出来ないですよね。
成長過程を追っていくと蝶の神秘を感じることができるのではないかと思います。
また、卵の状態や、蛹の状態、成虫の状態であれば見る機会はあっても、次工程に切り替わる瞬間を見る機会は少ないのではないかと思います。
今回ご紹介した内容を踏まえ近くでその蛹を見つけたら注意深く見てみてください。
カラスアゲハはその時一生懸命大人になる準備をしているのです。