モンシロチョウってどうやって呼吸しているんだろう・・・。
こんな風に考える人って少ないんじゃないかな?
そんな風に思いますが、実は気になっている人は結構いるようです。
では、モンシロチョウはどのように呼吸しているのでしょうか。
モンシロチョウの気になる呼吸について
モンシロチョウだけに限らず、虫の呼吸の基本は気門という場所を使って呼吸しています。
幼虫を見ると、体の脇の部分にいくつかの丸い模様が見られます。
これが気門と呼ばれている場所です。
小さいので肉眼では分かりにくいですが、じっくりと見てみると、人間が呼吸をしているかのように定期的に開いたり閉じたりしているのです。
気門に空気を取り入れることで、酸素を体内に巡らせています。
気門の作りは筋肉質な作りになっており、体内の酸素濃度を低くするためや呼吸による体内の蒸発を防ぐためなどで定期的に開閉活動を繰り返しています。
モンシロチョウは、卵から幼虫、成虫へと成長過程が変わるにつれて、気門の数と位置が少しずつ変化していきます。
卵の呼吸する仕組みはここでは触れませんが、幼虫は胸部(前胸に一対)と腹部(第1から第8節まで、各節に一対)、成虫は胸部(前胸と中胸の間に一対、中胸と後胸の間に一対)と腹部(第1から第7節まで、各節に一対)に気門が見られます。
成虫になると、鱗粉で体が覆われるので、気門が大変見えにくくなっています。
一部の蝶は腹部の気門の周りの鱗粉の色が変わっていて、その場所がわかりやすいものもいますが、モンシロチョウの場合は分かりにくいようです。
まとめ
モンシロチョウの呼吸の仕方には、気門という場所で呼吸をしています。
幼虫と成虫では、気門の位置が分かり、肉眼では分かりにくいため、モンシロチョウはどこで呼吸をしているんだろうと疑問が持たれやすいようです。
肺呼吸やエラ呼吸はよく聞きますが、蝶のような呼吸の方法もあるんですね。
また、卵の時からも当然呼吸が行われていますが、卵の時の呼吸の方法は、人間でいうと赤ちゃんがお腹の中にいる時のような感じなのでしょうか。