アゲハ蝶が羽化して飛び立っていく姿はとても美しく感動的な瞬間です。
根気強く張り付いていないと中々見ることができない貴重な時です。
しかし残念なことに中には羽化に失敗してしまい飛び立てないアゲハ蝶もいます。
羽化に成功しても飛んでいかないアゲハ蝶がいるのはなぜなのでしょうか。
アゲハ蝶が羽化しても飛ばないのはなぜ?
アゲハ蝶は羽化したらすぐに飛び立っていくというイメージを持っていませんか?
確かにそれは理想的な羽化の姿に思えます。
しかし実際はサナギから出てきてもすぐに飛び立つことはできず、羽を広げて飛び立つ準備をします。
簡単に聞こえる羽を広げるという作業が、アゲハ蝶にとってはとっても大変なのです。
たまに、完全に羽を広げ終わっていても中々飛び立っていかないアゲハ蝶もいますが、気温や気圧が関係していると言われています。
そのため何時間もそこにとどまっている場合もあります。
もしもそんな場面をみたときは人間が手を出して無理に飛ばせようとはせず、自ら飛び立っていくのを待ちましょう。
また、完全に羽が乾いて開ききっているように見えるのに中々飛ばないアゲハ蝶もいます。
私たちには完全に開ききっているように見えますが、どこかの一部分が上手く開かずにくっついてしまっているのです。
助けてあげたいですが、これも手を出さずに見守ってあげてください。
アゲハ蝶が羽化に失敗するときは?
羽化したてのアゲハ蝶の羽は体液で濡れていて、その体液が乾ききる前に羽を広げなければいけなせん。
例えばサナギから羽化し羽を広げようとしているときに強風が吹いてしまいアゲハ蝶が地面に落ちて羽にダメージが与えられてしまったらもう飛ぶことができなくなってしまいます。
まだ完全に乾いていない軟らかい羽なのでただ地面に落ちてしまうだけでも大きなダメージを負ってしまうことになるのです。
アゲハ蝶にとってこの瞬間はやり直すことができない命がけの瞬間ですね。
まとめ
羽化にしたはずのアゲハ蝶が中々飛んでいかないのは気温や気圧が関係しています。
また私たちには成功しているように見えても実際には羽が開ききっておらず飛びたてないアゲハ蝶もいます。
できればみんな羽化に成功してほしいものですね。